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usefulプロ養成大学を新設  技能重視で企業の即戦力

更新日:2015.02.16|お役立ち情報 お知らせ 新着情報

政府は企業の即戦力になる人材の育成を支援するため、大学制度に新たな区分として「プロフェッショナル大学」を設ける。いまの専門学校や高等専門学校(高専)、私立大学などが移行できるようにする。大学卒業後、安定した職に就けない人が2割に上る現状を踏まえ、簿記や金属加工など専門的な技能を重視。社会に役立ちやすい人材を生む新大学をめざす。

文部科学省の有識者会議が改革案をまとめた。中央教育審議会で議論し、早ければ来年の通常国会に学校教育法など関連法の改正案を出す。新大学に移行する候補を募集し、2017年にも開設する見通し。

4年間就学した場合、いまの4年制大学の学士と同等の資格を与えるよう検討する。これまでの専門学校や短大は4大卒に比べると待遇の低い企業が多い。経理の実務や治金など専門性を身につけたプロ大学出身者も有利にする狙い。卒業までの年数は2~4年で個人が選べるようにする見通しだ。早く就職したい人にも配慮する。

教員は産業界からの登用を重視する。会計士やエンジニアなど、新設する大学の特徴に合わせて専門家を雇う。各地の有力企業を退職する人も積極的に講師として招き、地元の企業で必要な能力を得やすくする。一般的教養の授業は数字など最低限の科目にしぼる。

プロ大学の設置基準はいまの大学制度より緩和する。グラウンドなどの敷地がなくても新設できるようにする。駅前のビルなどを校舎に利用すれば、夜間コースなどをつかって社会人でも学び直しに活用しやすくなる。

海外には先行事例がある。英国ではポリテクニクという職業訓練を重視した教育機関があり、約20年前に同国の方針で大学に昇格した。

                       ※日本経済新聞より抜粋photo_00127