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useful正社員「採用増」3.6ポイント上昇

更新日:2015.12.19|お役立ち情報 新着情報 ビジネス

県経営者協会(寒河江浩二会長)が15日に公表した会員企業対象の第7回雇用動向調査によると、今後の正社員の採用見込みについて、「採用数を増やす」と回答した県内企業は48.9%で前年調査と比べ3.6ポイント増え、「減らす」とした企業はゼロだった。人員の不足感を背景に、正社員化の流れが進んでいる状況が浮かび上がった。

当面の正社員採用の考え方については、「新卒一括、中途採用の組み合わせ」が62.5%(前年調査比5.5ポイント増)と最も多く、次いで「新卒の一括採用重視」が23.2%(同6.7ポイント減)、「通年(中途)採用重視」が9.8%(同0.5ポイント減)。非正規社員の採用数については、「増やす」が26.0%で0.9ポイント減、「維持する」が9.5ポイント減の54.0%、「減らす」が10.4ポイント増の20.0%だった。

今春の新卒者採用実績について、「採用した」と答えた県内企業は76.8%に上り、前年調査より10.1ポイント増。「採用していない」は23.2%だった。

このほか、2015年度上期の雇用人員状況についての項目では、「適正」が51.0%と半数を占めているが、「不足」が昨年比で13.1ポイント増の44.2%となり、人員の不足感が増している。業態別の内訳をみると、製造業は「不足」が37.1%、「過剰」が11.4%だったのに対し、非製造業は「不足」が47.8%「過剰」が1.4%となり、非製造業の人手不足が顕著だった。

15年度下期見通しでは、「不足」が47.6%、「過剰」が2.9%「適正」が49.5%となり、引き続き不足が過剰を上回る見込み。

調査は東北6県の経営者協会が09年度から合同で行っている。今回は景気動向の調査項目を縮小し、雇用動向に重点を置いた内容とした。県内では278社を対象に行い、40.3%に当たる112社から回答を得た。

※山形新聞より抜粋

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