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useful県内企業景況判断プラス7.1を維持 10~12月期、非製造業が上昇

更新日:2015.12.12|お役立ち情報 新着情報 ビジネス 地域 経済

東北財務局山形財務事務所が10日発表した今年10~12月期の法人企業景気予測調査によると、県内企業の景況判断指数(BSI)は全産業で前期(今年7~9月期)と横ばいのプラス7.1となった。中国経済の減速による受注減などが響いた製造業は下振れしたが、非製造業が大きく伸び、全体の指数を維持した形となった。

 先行き(2016年1~3月期)もプラス圏を維持し、3.5となる見通し。同事務所は「緩やかに回復している県内経済の状況を反映している」と分析している。東北全体は全産業で前期比5.1ポイントダウンのマイナス4.1、先行きはマイナス7.1を見込む。

 製造業のBSIは前期比24.4ポイントダウンと大幅に悪化し、均衡状態の0.0。年末にかけて生産量がピークを迎える食料品製造業は上昇しているが、中国経済の減速で情報通信機械器具製造業、生産用機械器具製造業が下降した。設備投資は、前年の大型投資の反動で情報通信機械器具製造業、食料品製造業を中心に減少している。

 非製造業は前期より14.1ポイント増の11.3。5期ぶりのプラス圏で、調査開始(04年4~6月期)以来、過去最高値となった。年末に向けて受注が増えている農林水産業、世帯契約増と広告収入増が好影響を及ぼしている情報通信業、新車投入効果で売り上げ増を見込む自動車販売を中心とした小売業が改善した。設備投資は、バイオ関係の新規設備導入やシステム更新などで増加している。

 16年1~3月期の先行きは、製造業が4.8、非製造業は2.8となる見通し。

 景況判断BSIは、景況が前期に比べ「上昇した」とする企業割合から「下降した」とする割合を差し引いた指数。県内115社を対象に調査し、113社から回答を得た。回答率は98.3%だった。

※山形新聞から抜粋