useful豆知識No.36
更新日:2017.04.03|お役立ち情報 新着情報 ビジネス県内108事業場66.7%で法令違反 山形労働局の重点監督結果
山形労働局は31日、昨年11月に実施した「過重労働解消キャンペーン」の重点監督結果を公表した。県内では対象の108事業場のうち、66.7%に当たる72事業場で労働基準関係法令の違反を確認。主な違反内容は違法な時間外労働が最多の35カ所で、このうち1カ所は労働者に月150時間を超える時間外労働をさせていた。
キャンペーンは全国で展開され、長時間の過重労働による過労死などに関する労災請求があったり、離職率が高いなど若者の「使い捨て」が疑われたりする事業場に対して集中的に監督した。
同労働局監督課によると、1カ月当たりの最も長い時間外労働が45時間超から80時間以下だった事業場が10カ所、80時間超から100時間以下が6カ所、100時間超から150時間以下と45時間以下がそれぞれ9カ所、150時間超から200時間以下が1カ所だった。
法令では、労使間で協定(三六協定)を結べば月45時間までの時間外労働を認めている。労使で合意すれば上回ることも可能だが、2~6カ月にわたる月80時間超の残業などが「過労死ライン」とされている。違反した事業場は三六協定を結んでいなかったり、協定の限度時間を超えて時間外労働をさせていたりした。
このほかの主な違反は、賃金不払いの残業が13カ所、労使による衛生委員会の設置や健康診断など健康障害防止措置の未実施が8カ所などとなった。
同労働局では法令違反の事業場に対し、是正・改善に向けた指導を行った。今後、法令違反の事業場に対する確認を行い、改善しない場合などは書類送検も視野に対応する方針。