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useful注目すべき『六次産業化』

更新日:2014.10.17|お役立ち情報 お知らせ 新着情報

 地方活性化の有力な手段の1つとして「六次産業化」が注目されています。

六次産業化とは、農業や水産業などの「第一次産業」が、食品加工を行う「第二次産業」、流通・販売としての「第三次産業」に取り組む経営の多角化のことです。農業や水産業で得られた生産物をそのまま流通・販売するのではなくて加工・販売・サービスまで行って付加価値を高めることで所得向上や雇用確保に結びつけ、農林漁業の発展と地域の活性化に寄与するものです。

2010年12月3日には農林水産省が農林漁業の振興等を図ることを目指して「六次産業化・地産地消法」を公布しています。

ここ最近、東日本大震災の被災地でご当地グルメを核にした産業の六次化が進んでいます。産業が復興しつつある一方で人口流出や震災の風化などによる人口の減少に歯止めをかけるのが狙いです。

 六次産業化することによってメリット、デメリットの両方が出てくると言われています。良い面としては市場への卸価格に左右されることなく安定した収入が得られること、作物のブランド化ができること、流通・販売まで直営なので中間コストを削減できること、雇用拡大が期待できることなどが考えられます。悪い面としては、経営資金や設備投資費用などで多額の資金が必要となること、法人化が必要不可欠であること、衛生や食品管理の知識が必要となってくることなどが考えられています。両方の面をあわせもつ六次産業化ですが、これからの地方活性化のためにも期待したいものです。6suport_about2