usefulものづくり2企業、世界市場に挑戦 中山・杉山木工と穂積繊維工業
更新日:2017.10.04|お役立ち情報 ビジネス 地域新たな販路開拓に向け、中山町のものづくり企業2社が海外市場に挑戦する。木製品製造の杉山木工(杉山豪代表)はスマートフォン向け音響器、じゅうたん製造の穂積繊維工業(穂積勇人社長)は玄関マットを売り込む予定で、海外バイヤーを招いた商談会「コノシール・トウキョウ」(東京、25、26日)への参加が皮切りとなる。
商談会は日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催し、ベルギーやアメリカのセレクトショップなど約10社の担当者が参加する予定。「日本で作られたキラリと光るモノたち」をテーマに、約80の日本企業が製品をアピールする。
杉山木工は木製の無電源スピーカー「MUKUNE(ムクネ)」を出展する。上部の溝にスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」などを差し込んで音楽を流すと、ホーン形の構造が音を増幅する仕組み。大きさは幅12センチ、奥行き9センチ、高さ4.1センチ。10年ほど前からスピーカーボックスの製造を手掛け、これまで培った技術を生かして開発した。
無垢(むく)材からの削りだしで、パーツのつなぎ目がないことで音漏れを防いでいる。12月にインターネット通販などで本格販売(予定価格7千円)する。杉山代表(41)は「国内販路も固めつつ、欧米をメインにアピールしたい」と意気込む。
穂積繊維工業は主力の玄関マットを売り込む。主なサイズは50センチ×80センチや60センチ×100センチで、デザインは「和」をはじめ、動物などをモチーフにしている。素材は麻とウールをそれぞれ使った製品に加え、両素材を組み合わせることで、靴を脱いで踏んだ際の感触にもこだわった。
商談会では、こうした特徴が海外でも受け入れられるのかどうかのニーズ調査に重点を置いている。穂積社長(43)は「商談会にはさまざまな国のバイヤーが参加する。それぞれの反応を探り、今後の戦略の参考にしたい」と話す。
2社ともジェトロ山形貿易情報センターによるサポートを受け、展示会に向けた勉強会に参加するなど貿易の流れや海外ビジネスの注意点も学んでいる。
※山形新聞より抜粋