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useful納税者と所得金額、3年ぶり前年割れ 県内、17年確定申告

更新日:2018.06.02|お役立ち情報 地域 経済

 仙台国税局が25日発表した2017年分の確定申告状況によると、県内の所得税の納税者数、所得金額はともに前年を下回り、申告納税額はほぼ横ばいだった。納税者数と所得金額とも3年ぶりの前年割れ。同局は低温による農業所得の減少などが背景にあると分析している。

 県内の17年分の納税者数は5万6211人で前年比2.8%減。所得金額は2461億8400万円で0.5%減。申告納税額は136億4800万円で0.1%の微増だった。所得金額が減る中、申告納税額が増加したのは、税率が高い所得金額1億円超の人数が前年比6人増の41人となったことなどが影響しているとみられる。

 所得者別では、農業や弁護士、自営などの事業所得者の納税者数は5.6%減の1万8839人、所得金額は5.4%減の692億5100万円、申告納税額は6.8%減の54億700万円だった。

 会社員を含む給与所得者など「その他所得者」は、納税者数が1.4%減の3万7372人、所得金額は1.5%増の1769億3200万円、申告納税額は5.2%増の82億4100万円だった。

 土地などの譲渡所得については申告者数が3728人で5.6%増、利益が出た有所得者が2215人で3.8%増、所得金額は134億3千万円で4.5%増だった。株式などの譲渡所得は株高などを背景に申告者数が4100人で10.2%増、有所得者数は2117人で74.7%増、所得金額は83.2%増の55億3700万円だった。

 個人事業主の消費税の申告状況は、納税申告件数が1.2%増の1万1541件、税額は0.7%減の49億7600万円だった。

 インターネットで申告できる国税電子申告・納税システム(e―Tax)など情報通信技術を利用して所得税の確定申告を行った人は11万1337人で全体の55.2%。19年1月からe―Taxの手続きがより簡易になり、さらなる普及が見込まれる。2年目となるマイナンバーの記載率は81.6%で東北各県の中で最も高かった。

※山形新聞より抜粋